ちなみに、毒をもっているのはメスのみだとされていますが、オスに関しては、まだ正確な情報がそろっていないのが現状です。
セアカゴケグモのメスに咬まれると、次のような症状が現れます。
■ 痛み
セアカゴケグモに咬まれたときの痛みは、チクリと針で刺したときような痛みになります。
咬まれた時点から、1時間〜数時間程度かけてじわじわと全身に強い痛みが広がり、ついにはリンパ節にまで及びます。
セアカゴケグモによる刺し口は通常一箇所ですが、二箇所見つかる場合もあります。上半身を咬まれた場合は、胸部に心臓発作と間違うような強い痛みを感じることもあります。
■ 発汗
咬まれた後、局所的な発汗が生じることがあります。発熱がないのに著しく発汗がある場合は、セアカゴケグモに咬まれた可能性も考えられます。
■ 発熱
セアカゴケグモに咬まれた後、発熱が起こることがあります。
■ 発疹
セアカゴケグモに咬まれた場所の周辺に、発疹がみられることもあります。
■ 腫れ
セアカゴケグモに咬まれた部分の周囲は、腫れて赤くなります。
■ 脱力
セアカゴケグモに咬まれた後は、全身がだるく感じられることがあります。
■ 寒気
セアカゴケグモに咬まれた後に、悪寒を感じる場合があります。
■ 吐き気・嘔吐
セアカゴケグモに咬まれた後に、吐き気をもよおしたり嘔吐したりすることがあります。
以上のような症状は、通常数日から数ヶ月で回復し、重症化することはほとんどありません。
しかし、乳幼児や高齢者などは、まれに重症化する場合もあります。
セアカゴケグモは強い神経毒をもっているため、何度も咬まれるとクモ毒に過敏になり、アナフィラキーショックで死亡する事例も海外で確認されています。